以前、スーパーやコンビニのレジ袋が有料になりました。そんな中、ユニクロやGUの紙袋が有料になるというニュースも報道されました。プラスチックのレジ袋は、環境汚染防止のため有料化になりましたが、紙袋は何故有料になったのでしょうか?ここでは、紙袋が有料になった理由について解説していきます。
紙袋有料化の適用範囲は?全ての紙袋が有料?
結論から言うと、プラ袋が有料化した時とは異なり、国 (経済産業省) の施策ではなく、一民間企業が紙袋を有料化するということらしいです。
そして、その民間企業と言うのが 株式会社ファーストリテイリング です!
株式会社 ファーストリテイリングが運営する事業は、大きく分けて3つあります。
1) ユニクロ事業 2) GU事業 3) グローバルブランド事業 (J BRAND, Theoryなど) です。
この中でも、ユニクロとGUが同じ企業で運営されていることを知らなかった方もいらっしゃるのではないでしょうか!? 実際私は、知りませんでした(笑)
そして今回メディアでは、ユニクロとGUの紙袋が有料化すると報道されましたが、これは一企業の経営戦略だったという訳です。
実際、経済産業省の政策には、紙袋は有料化の対象外であることが記載されています。
それではなぜ、株式会社ファーストリテイリングが紙袋を有料化するのでしょうか!?
ユニクロやGUの紙袋が有料化されるのはなぜ?紙袋の価格は?
この答えは、株式会社ファーストリテイリングの経営戦略に記載されていました。
2019年度、株式会社ファーストリテイリングは経営戦略として6つの重点領域を定めていました。
1) 商品と販売を通じた新たな価値創造 2) サプライチェーンの人権・労働環境の尊重 3) 環境への配慮 4) コミュニティとの共存・共栄 5) 従業員の幸せ 6) 正しい経営
この重要戦略の3つめ「環境への配慮」という観点から、紙袋を有料化するそうです。 この重要戦略についてもう少し詳しく説明します。
ユニクロのプレスリリース (2019年7月3日) を見ると、2020年までにプラ包装を85%削減することを掲げています。
そしてこの有料化を実現する施策として、紙袋を1枚10円で販売すると2019年から決めていたそうです。
つまり先日施行されたプラ袋の有料化とは全く別のプロジェクトであったにも関わらず、世間に注目されたタイミングが重なり、全ての紙袋が有料化になるのか?など誤解を生んでしまったのだと思われます。
まとめ
今回は紙袋の有料化が、国の施策ではなく、株式会社ファーストリテイリングの経営戦略であることをご説明しました。
今後、ユニクロやGUだけでなく、ユニクロのサプライチェーン全体でもプラスチック廃棄物削減化を行っていくとも記載されていましたので、アパレル業界全体がこのような紙袋有料化を行っていくかもしれません。
このようなご時世で、アパレル業過の業績は悪化しています。実際、2020年度3Qの株式会社ファーストリテイリングの売り上げは、前年同期比15.2%減でした。紙袋有料化の売り上げはユニクロに計上されますので、日頃ユニクロやGUにお世話になっている私は、有料紙袋を購入して少しでも応援してあげたいと思っております。
最後になりますが、この記事で少しでも疑問が晴れたなら幸いです。 それではまた!