衣替えの季節になるとドラッグストアには様々な防虫剤が並びますが、たくさんありすぎて何を選んでいいのか迷ってしまいますよね。お気に入りの洋服が虫に喰われてしまってショックを受けたことがある方も少なくないと思います。この記事では、そうならない為におすすめの防虫剤について解説します!
防虫剤の有効成分にはどんな種類があるの?
防虫剤には、古くから使われている有臭性の樟脳(しょうのう)、ナフタレン、パラジクルロベンゼンと無臭性のピレスロイド系薬剤(エンペントリン)があります。簡単にそれぞれの特徴を見てみましょう。
天然成分の樟脳
樟脳は古くから衣類の保管に使われてきた防虫剤で、くすのきを水蒸気蒸留して作られています。樟脳をカンフルともいい、強心剤・蘇生剤としても使われてきました。
香りが良いので和服の保管によく使われています。昇華スピードは「パラジクロルべンゼン」と「ナフタレン」の中間くらいです。
効果長持ちのナフタレン
昇華スピードが遅いので、長期保存する人形やフォーマルウェアなどの使うことの少ない衣服に向いています。
皮膚からも吸収してしまうことがあり、ナフタレンと共に保管していた衣服やおしめを身につけたことによる小児の事故例があるようです。
素早い効きめのパラジクロルべンゼン
タンスや衣類収納ケースなどの防虫剤として数十年前から家庭で用いられています。昇華スピードが早いので虫のつきやすいウールや絹製品向きです。
プラスチックや塩化ビニールを溶かすことがあります。
無臭のピレスロイド系
ピレスロイド系の防虫剤は無臭なので、普段着る洋服にピッタリです。また無臭であることを利用して防虫剤にフレグランスの香りがついた商品もあります。
ピレスロイド系は虫に対しては効果を発揮しますが、ほ乳類に対しては生体内での分解、排泄が極めて速いので心配が少ない化合物です。
(参照:(一社)北海道薬剤師会、金鳥HP)
色々な種類を併用しても大丈夫?
種類の異なる有臭性の防虫剤(樟脳(しょうのう)、ナフタレン、パラジクロロベンゼン)を併用すると、化学反応により薬剤が溶けて衣類に付着し、しみや変色の原因になる場合があるので注意が必要です。
無臭性のピレスロイド系の防虫剤は、他のどの防虫剤と併用しても問題ありません!!
以上のことを鑑みて、今回は手軽に使えて安全性の高いピレスロイド系の防虫剤をご紹介します!
消臭ピレパラアース 引き出し・衣装ケース用 無臭タイプ
大容量48個入り(引き出し24段分)です。
防虫・防ダニ・消臭・防カビ効果に加え、黄ばみ防止成分も配合されているので、一年間しっかり衣類を守ってくれます!ピンク色の粒が紫色変化することで取り換え時期を教えてくれます。
クローゼットに吊るすタイプや、香り付きのタイプもありますよ。
ムシューダ まとめて防虫カバー
スーツ・コートで5〜7着程度収納できます。
カバータイプなので衣類をホコリ・色あせから守ります。
防カビ剤配合です。防虫剤を取り替えることで、くり返し使えます。
ミセスロイド きもの用 無香タイプ(3セット入)
無香タイプの防虫シートと収納空間内を最適な湿度にコントロールする調湿剤のセットになっているので安心です。
消臭・防カビ・黄ばみ防止・収納空間のダニ対策もできます。
ムシューダ 人形用 防虫剤(8コ入)
日本人形協会推奨商品です。
金糸、銀糸にも使用できます。防カビ剤配合です。
3月になると皆が一斉に雛人形を片付けるため店頭ではすぐに売り切れてしまうことが多いので、ネットで早めに購入するのがおススメです。
まとめ:クローゼットやタンスで使いたいおすすめ虫除け対策!着物や雛人形も!
今回は、虫除け剤の種類や特徴を中心にお伝えしました。安全が高いと言われるピレスロイド系の防虫剤ですが、全くの無害というわけではないので、必ず用量用法を守って使用しましょう。